今回はZOWIEから登場したXL2586Xをレビューしていきます。
ZOWIE
XL2586X :¥168300
はじめに
今やFPS用TNパネルでは敵無しのZowie。
XLシリーズから新たに進化し、XL2586Xとして登場しました。
最新の黒挿入機能であるDyAc™2を搭載し、より残像感を消しつつ
更には今回、ビビットカラーフィルムを採用し、より色鮮やかなモニターに改変されています。
今回の大きな変更点
・より残像感を低減するDyAc™2
・無駄を無くした新筐体
・Auto Game Mode
・ビビットカラーフィルム
概要
スペック
今回はサイズが24.1インチと少し小さくなりました。
他メーカーのTnで500Hzオーバーのモニターも全て24.1インチなため、特段このモニターだけが小さくなったというわけではないみたいです。
XL2546X | XL2566K | XL2586X | |
---|---|---|---|
モニターサイズ | 24.5 | 24.5 | 24.1 |
パネル | TN | TN | TN |
応答速度 | 0.5㎳ | 0.5㎳ | 0.5㎳ |
リフレッシュレート | 240Hz | 360Hz | 540Hz |
解像度 | FHD〈1920×1080〉 | FHD〈1920×1080〉 | FHD〈1920×1080〉 |
コントラスト | 1000:1 | 1000:1 | 1000:1 |
輝度 | 320nits | 320nits | 320nits |
黒挿入 | DyAc™2 | DyAc⁺™ | DyAc™2 |
重量 | 6.1㎏ | 6.2㎏ | 5.9㎏ |
入力端子 | DP1.4 / HDMI2.0×3 | DP1.2 / HDMI2.0×2 | DP 1.4 / HDMI 2.1 x3 |
Video profile sharing | XL Setting to Share™ Auto Game Mode | XL Setting to Share™ | XL Setting to Share™ Auto Game Mode |
デザイン
XL2586Xは24.1インチのモニター。
ベゼルがXL2566Kよりも太くなってしまいました。
台座がXL2566Kと比べると結構小さい
背面から挿せる端子は超便利
←コレがXL〇〇Kシリーズの下から挿す端子
設定メニュー変更
Zowieのモニターは設定項目が多いので、必須設定のみを紹介します。
Black eQualizer
暗い部分を明るくしてくれる設定
明るい部分はあまり変わらないので、暗所の見えない敵が見やすくなる
Color Vibrance
色の彩度を変更する設定
詳細定義
↑Color Vibranceで色味を細かく設定できる
XL〇〇〇〇【X】シリーズからの追加
DyAc™ 2
残像をさらに低減できる黒挿入機能
プレミアムにするとオーバーシュートが発生しやすい為、高をおすすめします。
AMA
他メーカーではオーバードライブと呼ばれている機能。設定すると応答速度が向上する。15以上上げるとオーバーシュートが発生しやすくなるので注意。
DyAc™2 × 540Hz
ZOWIEの新しくなった黒挿入機能〈DyAc™2〉
黒挿入とは?
フレーム間に黒画面を挿入することで、液晶特有の残像感を軽減する機能
・残像感を更に低減できる
・輝度が僅かに落ちる【今作DyAc™2はほとんど輝度が落ちなくなりました】
・高速で明暗が表示されるため、若干目が疲れやすくなる
比較してみるとやはり、かなり大きな違いが見られました。
540Hz出るゲームでプレイした感想としては、もはや今までのモニターと違いすぎて良い意味でキモイ映りをしています。ヌルヌルとかいう次元の、1歩上な感じ
DyAc™2は、モニター裏のバックライトを下1辺からのみではなく、左右2辺から展開する事でより残像感を低減する仕様に変更されているみたいです。
ビビットカラーフィルム
今作XL2586XはDCI-P3 95%とかなり広い色域になりました。
TNの白っ茶けてる感みたいなのがかなり低減されて、IPSに近い色味を出せるようになりました。
正直ここの要素が一番の感動ポイント。
従来のTNパネル
ビビットカラーフィルム搭載XL2586X
実際に中華製ですが、IPSパネルと色味を比べても遜色ないレベルと言ってもいい。
もちろん無加工・デフォルト色味設定です。 [右モニター:中華製 謎メーカーIPS]
Auto Game Mode
Xシリーズからの新機能である、XL Setting to Share™に新しく追加されたAuto Game Modeがまじで便利です。
Auto Game Modeは起動するゲームに応じて、勝手に色味や明るさDyAc™2のON/OFFを切り替えられる機能になります。
設定したいゲームを選択
保存してあるカラーモードを選択
ゲーム以外にもGoogle Chromeなどのソフトも色味を設定できる
Xシリーズに入り、ゲーム起動だけで勝手に色味が変更されるこの機能はハッキリ言って神です。
XL Setting to Share™
XL Setting to Share™を使用する事で、友達や他の人の色味や明るさの設定を使用/共有する事が出来ます。
Xシリーズは、色味が更にいじれる様になったので共有できるのは便利かもしれません。
↓ファイル選択で他の人のファイルを選択する事で簡単に割り当てが可能です。
↓エクスポートという方で、ファイル名を入力し色味を作れば他の人に共有することも可能です。
まとめ
今回はZOWIEからXシリーズとしては2作目のXL2586Xを紹介していきました。
540Hzで10万円台後半と中々に渋る価格で、手を出しにくい人がほとんどでしょう。
さらには、そもそも500FPSが安定してだせるPCを使っている人はほんの一握りです。
しかし個人的にはビビットカラーフィルム & DyAc™2 & Auto Game Modeとかなりの強者が揃っています。
TNパネルは色がおかしいという部分もかなり気にならないレベルまで来ています。
今後このビビットカラーフィルムが、他のXLシリーズに搭載してくれることを願います。
ZOWIE
XL2586X :¥168300
end