はじめに

昨今、形状の種類が数年前の何十倍にもなったゲーミングマウス業界。
新形状~売れてるマウスの形をパクったクローン形状まで形は様々です。
円安・輸送費・広告費などの高騰で、ゲーミングマウスは日本だとかなりの値上げが起きています。
高いマウスをなんとなくで選んで使うという、惰性的な選び方はなるべく避けたいところです。
もちろん好みはあると思いますが、自分の手や身体の特性を知る事である程度はマウス選びの際に、選択肢を絞れると思います。
効率をもとめるなら適切なゲーミングマウス選びは非常に重要だと私は考えます。
自分の手のサイズを知る

まずは日本人平均の手の大きさを載せておきます。
外国の方の手のサイズも載せておきますので手のサイズを比較してみましょう。
男性平均 | 手長/㎜ | 手幅/㎜ | 身長/㎝ |
日本 | 183.4㎜ | 83.3㎜ | 171.5㎝ |
アメリカ | 193.0㎜ | 88.9㎜ | 175.0㎝ |
女性平均 | 手長 | 手幅 | 身長 |
日本 | 169.3㎜ | 74.4㎜ | 158.0㎝ |
アメリカ | 172.7㎜ | 78.7㎜ | 163.0㎝ |
日本:2010年頃の500人を対象にしたデータ
アメリカ:2000年頃のNASAが調査したデータ
世界の平均身長
国ごとの平均身長 | 男性 | 女性 |
ドイツ | 180.28㎝ | 166.18㎝ |
スウェーデン | 180.26㎝ | 166.67㎝ |
オーストラリア | 178.77㎝ | 164.67㎝ |
スイス | 178.73㎝ | 164.33㎝ |
中国 | 175.66㎝ | 163.46㎝ |
韓国 | 175.52㎝ | 163.24㎝ |
シンガポール | 173.5㎝ | 161.3㎝ |
日本 | 172.06㎝ | 158.5㎝ |
インドネシア | 166.26㎝ | 154.36㎝ |
世界的な平均身長は171㎝ほどと日本と同じくらいですが、先進国の中で比べると日本人は小さい方です。
アメリカは2000年の古いデータで、2025年現在は平均身長が177㎝ほどまで身長が伸びています。
基本的に身長が高ければ高い程、相対的に手も大きくなる傾向にある為、比較的に日本人は手が小さいという事になります。
アジア圏のゲームが栄えている国の中でも、中国や韓国等[平均175㎝]・台湾[平均173㎝]と比べても、日本人はやや身長が小さい傾向にあります。逆にインドやインドネシアの方はさらに身長が小さいです。
有名メーカーRazer(アメリカ/シンガポール)やLogitechG[LogicoolG](スイス)の方々は、日本人よりも手の平均サイズが大きく、場合によっては関節1個分ほど手のサイズが違います。
上記のメーカーから出るマウスの多くが大多数に持ちやすい様に設計はされていますが、基本的に日本人に対しては大きいマウスに該当しやすいというのが私の考えです。[GPRO/Viper/Deathadder等]。
マウスのサイズ表

個人的主観ですが、日本人の手を考慮しマウス全長でサイズを比較するならこんなイメージです。
実際はマウスの高さや幅も考慮する点ですが、およその数値として参考にしてください。
(※116/120㎜が被っていますが幅や高さを考慮するとどちらにも属する為です。)
~115㎜ SS
116~120㎜ S
120~124㎜ M
125~128㎜ L
128㎜~ XL
マウスの選び方

ゲーミングマウスの選び方は人それぞれありますが、まずは代表的なスペックや重量について解説していきましょう。
先に代表的な選び方を載せておきます。
・憧れのプロのマウスを真似る
・ELOSHAPESでマウスの形を比較する
・身体工学の博士号を取った人が作ったサイトで自分に最適なマウスサイズを知る自分の手のサイズでマウスを絞る
1.持ち方
まずは持ち方である程度、選ぶマウスを絞りましょう。
かぶせ持ち

手全体をベタっとマウスに乗せて、覆い被さる様な持ち方
・他の持ち方よりも、手指を伸ばして持つ持ち方なので、少し大きめのマウスでも大丈夫です。
120㎜のマウスで掴み持ちしていた人は、125㎜でもかぶせ持ちが出来るくらい、全長が大きくても割とフィットします。
・手が固定されるため、指先の細かなブレや力みが反映されにくく、安定感が増す。
・しかし他の持ち方は手指の動きだけでリコイルコントロールが出来るが、この持ち方は腕全体を動かす必要がある。
エルゴやマウス中央に頂点が来る中央コブマウスが望ましい
PulsarX2やNinjutsoSORAv2など後ろコブ形状は相性が悪いとされ好かれない
つかみ持ち

手の平+指先を使い、物を掴むような持ち方
・持ち方のデメリットが少なく、つまみ-かぶせの中間的な存在。
・プロゲーマーは大抵この持ち方で、つかみ持ちの中から多くの派生持ちが存在している。
・掴むように指を縮める事で、手の中でリコイルコントロールが出来る。
・持ち方を定めないと、日によって持つ位置や持ち方にバラツキが出やすい。
比較的どんな形でも適応できる
実際に握ってコレだ!というマウスの傾向や共通点を確かめた方が良い
最近はマウス頂点が後ろにある中央コブマウスがトレンド
サイズが合わないと動きが鈍化しやすいので、手が楽な物を見つけるが大事
つまみ持ち

掌から完全に離れ、指先~指の腹のみを使い、摘まみ上げる様な持ち方
・上下左右に柔軟なエイムが可能でリコイルコントロールがとにかくし易い
・手の平の力みや重さがマウスに乗る事がほとんどない為、マウスパッドへの無駄な圧(荷重)を抜くことが出来る。
・緊張時や僅かなブレが起きやすく、慣れるまで時間がかかるor安定しにくい
・サイドボタンを押す時は親指が離れるので、一瞬マウスを右側に動かせなくなるのはちょっと痛い
とにかく小さくて軽いマウスがおすすめ。
大きくて重いマウスは論外
2.軽い物に絞る
マウスは軽さが正義です。(ある程度の)
重い=デメリットが基本です。
昔のゲーミングマウスは、RGB/ライティングをかなり重要視して重くなっていましたが、Esportsが流行っている昨今では、軽いゲーミングマウスが主流です。
マウスは軽ければ軽い程、少ない力で動き出し、少ない力で止まることが出来るのが強みです。
重ければ重い程、毎回の動きに余分な力が必要になり、毎回動きが遅れる原因になります。
物体は重ければ重い程、慣性の力が掛かり止まりにくいのは皆さんもご存じでしょう。トラックや電車よりも軽い車の方が止まりやすいのが、慣性の法則です。
手術用メスは超繊細な作業が求められるため、軽量化されています。
物を重くするのは重心を安定化させる時か、スポーツ等で遠心力を増やし飛距離などのパワーを上げる時くらいです。
ただ軽すぎると、手ブレなどが反映されやすい欠点もあります。
その際にはコントロールマウスパッドに変更、コントロールマウスソールに変更など対処方法がいくらでもあります。
恐らく重いマウスが好きな人は、初動の重さが好きな人が大半だと思いますが、それもマウスパッドやソールでほぼ再現できます。一部を除く。
重くするよりも、摩擦を増やす事に重きを置く方が物理的なデメリットを生み出しにくい為オススメです。
マウスは重くて75gくらいが限界、というのが私の見解です。
それ以上はブレを抑える重さではなく、動きを鈍化させる重さという認識です。
感度が低ければ低い程、軽さは正義になります。(慣性の法則と身体の疲労度てきな側面から)
3.最新スペックを使用している物に絞る

Paw3395センサー×4000Hz以降の物が望ましいです。(約2年前)
古い物が安くなり買いやすくなっていますが、なるべく新しめの物を買いましょう。
G703hをおすすめされる場合がありますが、あれは地雷です。同価格帯でもっと高性能の物がある。
今はガラスマウスパッドや特殊表面のマウパが増えています。そのため変に古い物を選ぶと、表面を捉えにくくなる恐れがあります。
現在はDPIをかなり上げても問題なく動きますが、古い物だとDPI1600以上へ上げると、僅かながらセンサー性能が落ちていました。(Paw3370センサー[~20000DPI]時代までは起きていた)
DPIがある程度高い方が、初速・止めと切り返しの応答速度が速くなります。(海外メディアで検証されています)
さらにHzが高い時には、DPIを上げた方が良いという結果も出ているくらい、現在はDPIの高さも注目されるようになっています。
古いセンサーは、Hz数がそもそも1000Hzまでしかでませんが、DPIによるマウスのレスポンスの速さを生かすためにも、センサー性能が高いに越したことはありません。
まとめ

今回は、マウスの選び方をご紹介しました。
プロのマウスを使用するという選び方も大いにアリだと思いますが、もしマウスを考えながら選んじゃおうかなみたいな気持ちになった時に、ある程度参考にしてもらえれば幸いです。
end