ゲーミングマウスパッドの選び方

目次

はじめに

今回はFPSで使用するゲーミングマウスパッドの選び方を、紹介していきます。

昔はプロ=Artisan/SS Qckなど数が少ない選択肢から選ばれたマウスパッドが主流でしたが、今や100種以上の種類を超え、プロが使用するマウスパッドもかなりバラつきが出ています。

そして最近はマウスパッド自体の平均価格も上がり続けている状況で、尚且つ、ゲームの傾向がトラッキングorストッピングとエイムの仕方が絞られるゲームが流行を見せています。

マウスパッドを知る

種類を知る

昨今のマウスパッドは、滑走の滑りやすさによって〇〇タイプの様な別称が付きます。

代表例
ハイスピード-High Speed-ガラスマウスパッド、ハードマウスパッド
スピード-Speed-Artisan 紫電改/飛燕、Razer strider
スピードバランス-Speed Balance-Artisan 疾風乙/キ83、X-raypad AC2、VAXEE PC
バランス-Balance-Artisan 零、Aim1陽炎、SS Qck、Logicool G640
コントロールバランス-Control Balance-VAXEE PA/PB/PD、LGG SaturnPro、Pulsar ES2
コントロール-Control-Artisan 99式、X-raypadOrigin Pro、PulsarES1
ハイコントロール-High Control-BenQZOWIE G-SR

硬さを知る

マウスパッドには硬さが大きく分けて4つ存在します。

XSOFTーSOFTーMIDーHARD

読んで字のごとく、左から右へ硬くなっていきます。
適当に選ばれがちですがマウスパッド選びにおいては、正直クッッッッッソ重要です。

APEX・OWなどのトラッキングゲームにおいて、柔らかすぎるマウスパッドを使用すると、マウスが沈み込み(食い込み)が増え、余計な摩擦が増え引っ掛かりとなって、マウスを滑らせる事への大きな妨げになります。

逆にVALORANTやCSGOでは、硬いマウスパッドを使用する場合は、沈み込みが起きず摩擦を上手く得られないなどの事象が起きるわけです。


ゲーミングマウスパッドの選び方

基本的にマウスパッドを見つける際には、この4つの順序で選びます。

1.ソフトタイプかハードタイプかを選ぶ
2.マウスパッドの滑りやすさを選ぶ
3.マウスパッドの硬さを選ぶ
4.質が良いかを確認する

1.ソフトタイプかハードタイプかを選ぶ

先ずはコレを選ばないと始まりません。

布/ハイブリッド布 or ガラス/プラスチック

ソフトタイプハードタイプ
材質布/ハイブリッド布/ガラス配合布ガラス/プラスチック
メリットマウスを制御しやすい
クッション性がある
好みの操作感を追求できる
メンテナンス性に優れる
耐久性に優れる
滑走がスムーズ
デメリット湿気による滑りの変化
耐久性が低い
汚れに弱い
肌に張り付く
操作感に差が出づらい
価格が高い

ソフトタイプ

ソフトタイプとは、布製のマウスパッドの事で、一般的に出回っている多数に該当します。
ガラス配合やプラスチック似の素材等を使用した、特殊なマウスパッドも存在しています。

少し前から、ハイブリッドマウスパッドという名前の物が流行りを見せたこともありました。
これはポリエステル素材を使用したマウスパッドで、プラスチックに似た耐久性と耐湿性を兼ね備えたマウスパッドです。(例:RazerStrider、Artisan製マウスパッド、X-raypad AC系、FnaticDASH等)

ハードタイプ

ハードタイプとは、ガラスマウスパッドや、プラスチックマウスパッドなど名前の通り硬いマウスパッドです。
メタルやセラミック塗装された物など、様々ありますが基本滑りが速いです。

最近はガラスマウスパッドが流行ってきていますが、「滑るのに止まる」という文言に騙されないようにしましょう。氷の上でスタッドレスタイヤを履いた車がピタッと止まる!って説明されてるのと一緒です。
厳密に言えば、滑るのに意外と摩擦が感じられる程度です。

2.マウスパッドの滑りやすさを選ぶ

種類でお話した、7つの種類から探しましょう。

一般的には

トラッキングAIM(追いエイム):バランス/スピードバランス/スピード/ハイスピード
ストッピングAIM(止めエイム):バランス/バランスコントロール/コントロール/ハイコントロール

が推奨されています。

ココに関しては完全に好みの世界なので、基本的には↑のスピード感を頼りに探すのが1番手っ取り早いです。

とりあえず始めたての人で最初の1枚はバランスタイプの物を選ぶ

追いエイムも止めエイムもどちらにも対応できるためおすすめです。
今後のマウスパッド選びの指標にもなるため、1枚は持っておくと今後選びやすくなります。

3.マウスパッドの硬さを選ぶ

XsoftSoftMidHard
メリット・大きな沈み込みによるマウス制御
・クッション性が強い
・沈み込みによるマウス制御
・ある程度のクッション性
・沈み込みが少なく滑らせ易い
・僅かなクッション性
・沈み込みが無く滑らせ易い
デメリット・トラッキング時に引っ掛かり易い
・初動や切り返しが遅れる可能性
・トラッキング時に引っ掛かる可能性・沈み込みが得られにくく手振れが僅かに発生・沈み込みが無くブレ易い
・クッション性が皆無

最初にもお話しましたが、マウスパッド選びにおいて硬さの観点はクソ重要です。
正直、表面の滑りと同等レベルで私は重要視します。

マウスパッド硬度がその人にとって柔らかすぎる場合、マウスが食い込んで引っ掛かり、マウスの動き出しが遅れ、追いエイムも引っ掛っかかり続け鈍化し、上手く操作ができなくなります。
逆にその人にとって硬すぎる場合は、沈み込みが足りずに手振れが起きやすく、止める際に頭から数mmブレてしまいストッピングエイムが上手く操作できなくなります。

プロがXsoft硬度を使っている場合、プロゲーマーは上手く荷重(圧/力)を抜けますが、初心者はリキミ易かったり、ストッピングAIMをマウス圧のみで制御していたりと、操作の方法が違いすぎて操作の妨げになっている場合が多いです。

又、クッション材がSoftの硬さだけど表面の布が硬くて沈み込みしにくかったり、逆に表面布が柔らかく沈み込み易かったりと、硬さに差が出ます

硬さも又、好みが分かれるポイントなので、実際に触ってみるしかありません。
実際に買ったり、お店で触ってみて自分のスキキライを見分けることが非常に重要です。

ちょっと硬いSoftが1番無難な硬さです

4.質が良いかを確認する

▼質が良いかを見分けるのは以下の通りです▼

・マウスパッド周りの縫い目【ステッチ】が表面より低いかを確認する
・操作中にズレないか底面の【グリップ力】を確認する
・クッション材に穴が開いているような操作感にならないかを確認する

当たり前ですが、価格に対して質は上がります。
しかしながら昨今は3000円台でも質の良いマウスパッドが増えてきました。

ステッチ

ステッチとは、マウスパッドの周りの縫い目で、腕が擦れて表面が剥離しない様にするための物です。
ステッチが無いと、人に寄っては腕が擦れて痛くなる原因にもなります。

このステッチがマウスパッド表面より高いと、マウス操作時に引っ掛かり非常に邪魔です。
最近発売されたばかりのマウスパッドは安価でも表面より低い物が多いです。

ステッチはなるべく低いに越したことはありません。

底面のグリップ力

操作中にマウスパッドがズレてしまっては、FPSでの細かなエイムはできません。
マウスパッドを選ぶ際には非常に重要なトピックです。

マウス感度が低いローセンシであればあるほど、腕を大きく振る為ズレる可能性が出ます。
なるべくズレないに越したことはありません。

クッション材の質を確かめる

中のクッション材は海外アニメの細かなチーズみたいに穴がボコボコ開いています。
この穴がデカすぎたり、質が悪く偏っていると、沈み込みの際に変な引っ掛かりになり、マウス操作を妨げます。

このクッション材としての質が高いのが、最近取り入れられている日本製のSlimFlex(旧PORON)ポリウレタン素材です。
Artisanが昔から採用しており、他企業も乗っかって使用するマウスパッドが急増しています。

安っぽいポリウレタン素材や、激安中華マウスパッドや一部有名デバイスメーカーのマウスパッドは、操作中にボコボコ感を手で感じ易い為、注意が必要です。

さいごに

今回は、マウスパッドの選び方【基礎】をご紹介してきました。

ゲーミングマウスパッドは、プレイしているゲーム/その人の操作方法/操作の好み、でかなり選択に差が出るゲーミングデバイスの1つです。

なんとなく、誰かが使っている/おすすめされたからで選ぶのではなく、自分の好みを見つけたい場合はコチラで紹介した物を基に、選んでみてください。

end

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