初心者の人から見れば、「なんとなく長期間使ったし変えるか~」と注目度がかなり低いマウスソール。
実は、形・材質・加工の精度でマウスの滑り方がかなり変わります。
デバイスメーカーはよく100%PTFEを謳っていますが、PTFE以外にも材質が大量にあり、人によってはガラスマウスパッドに別素材を組み合わせると、劇的なマッチを及ぼす物もあります。
この記事では、選び方~貼り方までをご紹介します。
ガラス用マウスソールをお探しの方はコチラ
貼り換えの目安期間
・布:1カ月~遅くても半年
・ハイブリッド:1~3カ月
・プラスチック等のハード系:1カ月
・ガラスやテフロン:2週間~1カ月
マウスソールの貼り方
剝がし方~貼り方までの手順をご紹介
1.貼られているソールを剝がす
ドライヤーで温めて粘着剤を緩めると綺麗に剥がしやすい。
本体やソールが少し温かくなったら剥がす
たまに粘着物残りまくる個体もある
2. 付属ウェットシート or 除去シートで拭く
粘着物が跡形も無くなるように拭き取る(気合)
アルコールを含む物でマウスの持つ側を拭くと、コーティング剥がれに繋がる可能性があるので注意
3. 上下左右が均等な位置になるように貼る
ガイドがある場合はガイドに沿って貼る。
丸形ソール等は定規や箱、厚紙などで貼る位置が平行になる様に貼る(気合と美的センス)
4.保護フィルムがある場合は剥がす
上から透明な保護フィルムが貼られていることがあり、剥がし忘れをする人が結構いる。
一番最初に剥がしてもOK
マウスソールの選び方
マウスソールを選ぶ際には
1.素材(必読)
2.形状(途中から中級者向け)
3.サイズ(沼な人向け)
で選んでいきましょう。
基本的に最初は、100%PTFE×有名なサードパーティー(他社販売)のマウスソールから試していきましょう。
私が最終的にたどり着いた答えは、汎用丸形ではなく丸形で表面積が広く、僅かに沈むソールがベストだという結論に至りました。
まずはマウスソール素材の話
よく100%PTFEとかガラスソールとか聞くと思いますが、他にも種類があります。
イマ主流のマウスソールの特徴をまとめました。
ソール種類 | 滑り | 耐久性 |
---|---|---|
ガラスソール | 非常に滑るが静電気/湿気に弱い | 半永久 |
鉱石系ソール(サファイア等) | 結構滑る | 超高耐久 |
100%PTFE[純PTFE] | とても滑る | 低い |
純度の低いPTFE | まあまあ滑る~滑りにくい | まあまあ高い~高い |
ジュラコン | かなり滑りにくい | 非常に高い |
高分子量ポリエチレン | 鬼滑りにくい | 非常に高い |
基本的な素材の滑り順がこんな感じです。
メーカーが貼る100%PTFEのデフォルトソールは、物にもよりますが落ち着いた滑りの物が多いです。
速いメーカー標準遅い
ガラス>鉱石>100%PTFE>純度の低いPTFE>ジュラコン>高分子量ポリエチレン
ここからソールのサイズ・貼る数・エッジ処理などで滑りやすさが変わってきます。
他にもナイロン・メタル・シリコンなど様々な素材があるので、意外と奥が深いです。
又、ガラス製や鉱石系のソールは素材が硬い分、マウスパッドを傷つけやすく劣化を早めます。
ソールを交換しなくてよい分、マウスパッドの交換頻度が上がるので、ランニングコストに気を付けましょう。
マウスソールの形状
マウスソールの形状はマウスによって様々です。
半月
親指の下にも
四隅
楕円
丸形
ドーナツ
ここからは中~上級者向け
しかしながらこの形状に関して、メーカーは何となく調整して貼り付けている、という事がほとんどだと思います。ソールを素材や完成度以外でコダワリを記すメーカーを私は見たことがありません。
ここで物理的な話をしましょう。
昨今は横に動かすエイムのみではなく、建物上やジャンプ撃ちなどの縦方向のエイムがかなり増えてきています。
今までのエイムとは違い,柔軟な操作を求められる事がかなり増えました。
そんな中で上下に違う形のソールを貼るとどうなるのか?
.角度によってソールが食い込む形が変わり、全方向に対する止めの力加減が変わる
極めて僅かなズレの話ではありますが、タクティカルFPSゲーム(valoやCS)ではこの僅かなズレで、ヘッドショットを逃すおそれがあります。
上下左右斜めの全方向に対するエイムにおいて、物理的に有利なのは丸形のソールです。
これは某有名な国産マウスパッドメーカーも提唱していた話ではありますが、
丸形であればどの方向に対しても摩擦が一定で、止めエイム時の沈み込みに対しても、食い込む面積が同じになるため、全方向に同じ力で動かせます。
なんとなくで使うソールですが、細かい所まで煮詰めると、形状でもわずかな違いが生じるため
極限までコダワリを持ちたいのであれば、形状まで気にするようにしましょう。
又、さらに超絶細かい所まで気にするならば、マウス上部と下部では力の入り加減による摩擦の差が出ます。
マウス上部は指先のみ置かれるため、力/摩擦がかかりにくい&マウスパッドに沈み込みにくいです。
マウス下部は手首や腕が近い為、力/摩擦が加わり易い&マウスパッドに沈み込み易いです。
そのため、丸形の小さいソールを貼る際には、下部に1,2個多めに貼った方が安定しやすいとも言われています。(諸説あり)
ソールのサイズ
マウスソールは大きさが違うと
滑りやすさと止めやすさが大きく変わります。
面積が大きいソール
・滑りにくい
・引っ掛かりが少なく速度が安定し易い
・静電気や湿気に影響を受けやすい
面積が小さいソール
・滑りやすい
・沈み込み易く摩擦が増え止めやすい
・マウスパッドが柔いと引っ掛かりに
デカソールは安定しやすいですが、大量に擦れが発生するため、外的要因に弱い面があります。あと形がイビツすぎ
チッコソールは操作によっては、滑りと止めを両立できる可能性は秘めていますが、リキミによる沈み込みでの操作感のギャップが発生し、安定しにくいです。
トラッキング(追いエイム)では特に邪魔になりやすいのが、この沈み込みです。
柔らかいマウスパッド×小さいソールは、かなり止め易いですが、大きな引っ掛かりが起きるので、
選ぶ際&マウスの操作時には注意が必要です。
マウスソールの選び方まとめ
結論:なんども書きますが最初のうち(マウスに沼る前)は、
マウス用の形状×滑りの速さの好みで買って試してみましょう
個人的な初~中級者用おすすめの替えソールがこちら
Esports Tiger 各種
安い・即日発送・種類が多い。世界中で使われる標準なマウスソール。
クオリティも中々でコスパ良しです。
結論・終:私が最終的にたどり着いた答えは、汎用丸形ではなく
丸形で表面積が広い、ほどよく沈むソール直径1㎝前後
の物がベストという結論に至りました。
丸形でどの方向にも摩擦が一定かつ、表面積が広い為に沈み込み過ぎず、マウス操作が安定しやすいソールです。
しかしデカ丸形ソールを貼るには、 マウスガイドが邪魔して中々貼れる物がありません。
自分はマウスの底面をヤスリで削って無理やりデカ丸形ソールを使用したりもします。
デカ丸形ソールのおすすめがコチラ
EsportsTiger-Aerox3
[直径12.5㎜]
Steelseries用のソールで、直径が大きく沈み込みが少ない。ほぼ四隅貼りのソールみたいな操作感なので、汎用丸形ソールとは別の操作感になる。
丸形の中でも安定感が抜群。ICE or Arc1がおすすめ。Arc2はガラスならオススメ。激推し。
Corepad DiyDots
[直径5~9㎜の丸形ソール各8個]
直径5~9㎜のソールが8個ずつ入って種類が豊富。他に無い直径8/9㎜ソールが、色々なマウスに貼れるのでデカソールを体験したいならオススメ。
ただ1780円でコスパそこそこ&粘着物のはみ出しが多い。9㎜のみで販売して貰いたい
Talongames -ドーナツ
[直径10mm]
ドーナツ型の最安品で、1000円でおつりが来る。丸形とは違う絶妙な沈み込みをする操作感。100%PTFEで滑走速度はかなり速い。
クオリティも悪くないが、滑走音は丸形よりうるさい。
X-raypad JADEドーナツ
[直径9.5㎜]
Talonの物より0.5㎜小さく、ギリ貼れるマウスが有ったり無かったり。
現状公式サイトでしか買えないので、送料込みで2000円程かかるのはBAD。個人的に気に入っているがふもっふ等で取り扱い開始されたらS tier
まとめ
なんとなくで使用されているマウスソールも、物によって大きく滑りや止めへの感覚が変わります。
コダワリたい人は本記事を参考にマウス環境を構築していってください。
貼り換え目安期間や貼り方に気を付けて良きゲームライフを