Pixio PX277 OLEDMAX レビュー

今回はPixioから初のOLEDモニターOLEDMAXが登場したのでレビュー

Pixio
PX277 OLEDMAX:¥119,980

目次

はじめに

ゲーミングモニターの次世代機として最近話題のOLEDモニター。
圧倒的な美麗表現と高速応答で使用者が続々増える中でPixioも参入してきました。
果たして性能は如何に!?

概要

スペック

モニターサイズ27インチ
パネルOLED
応答速度0.03㎳
リフレッシュレート240Hz
解像度QHD〈2560×1440〉
色域137.3% sRGB
コントラスト100000 : 1
輝度450nits (Max)
黒挿入無し

基本的な性能は、LGやASUSと変わらずです。
予想にはなりますが、恐らくはLG製のパネルを引用しているのかと思います。

同梱物

・モニター&スタンド
・説明書

・Display Port ケーブル
・電源ケーブル&アダプター

デザイン

OLEDMAXは27インチでWQHDのモニターになります。

24.5と比べると同じ場所に設置した際には、ある程度体感できるくらい大きくなったと感じます。
しかし正直3日程で慣れる、もしくわ位置を奥にずらせるならそこまで気になりません。

筐体のベゼルはかなり細めです。ただ実際パネル部は黒く映らない部分があるため、実質ベゼルは普通くらいの厚さがあります

VESAマウントでのモニターアーム取付もいけます。

モニター側面にはライティング機能があります。

背面にはボタンが1つだけあり、ON/OFF・モニター設定変更を全てこのボタン1つで行います。

設定メニュー変更

ディスプレイ設定
・明るさ
・コントラスト
・ブラックイコライザ
・プリセット
・アスペクト比
・鮮明さ

カラー設定
・色温度
・ガンマ値
・色相
・彩度
・色域

ゲーミング設定
・FreeSync
・ゲームアシスト
・低入力ラグ

詳細設定
・HDR
・KVM
・画面ケア
・画面ディープケア
・スクリーンセーバー

システムセットアップ
・言語
・RGB Light
・OSD設定
・オーディオ
・他の設定
・リセット

有機EL[OLED]ディスプレイとは?

参考:KDDI『有機ELディスプレイ』とは?『OELD』の意味や液晶との違いなど解説

OLEDパネルは、赤・緑・青の発行体[小さなライトの様な物]を大量に配置し、表示させたい色になる様に個別でライトを光らせる事で表示させる仕組みになっています。

対して、今まで使用してきた液晶ディスプレイは、バックライトで画面全体を照らして液晶と欲しい色のフィルターを通過させて色を表示させていました。

OLEDのメリット
・液晶等を通さず直接表示するため高速応答
・液晶等を通さず直接表示するため色が鮮明
・画面全体を照らさない為、黒を真っ黒で表示できる
・画面全体を照らさない為、消費電力が僅かに低い

OLEDのデメリット
・価格が高い
・液晶等を通さない為、焼き付きが起こりやすい。
焼き付きとは? 同じ画面を表示し続けると画面にうっすらと、その画面の跡が残ってしまう現象

FPS向きなのはTN?IPS?OLED?

結論から話すと、ゲーム体験をより充実させたいならばOLEDパネル一択になると思います。
しかし27インチしか選択肢がないのが少し悲しい部分で、24インチクラスのモニターも出てほしい所。
メーカーによっては、ゲーム起動時に31→24インチへ変換されて、周りが黒淵になるようなものも発表されています。

TNパネルとOLEDの違い

パネルTNOLED
応答速度速い高速
視野角狭い広い
色の再現性優秀
価格比較的安いかなり高い
残像ほぼ同等ほぼ同等

高速な応答速度によるマウス操作の違い

OLEDパネルの一般的な応答速度は0.03㎳で、対してTNパネル等は0.3~1.0㎳程です。
この差は、戦闘中は体感できませんが訓練場でマウスを振りながら動きを確認すると、超僅かな視点の違いが発生しているのが確認できます。マウスのレスポンスの違いも人によっては体感できるかもしれません。
最近では360Hzや今年末には480Hzも登場予定の為、コストを考えなければOLEDの方が数値上優れた性能を保持しています。

色・明暗・輪郭の鮮明さによる視認性の違い

OLEDの特徴として、色・明暗・輪郭差がしっかりと出ます。
OLED・IPS・TNと手元に全て揃っていますが、IPSと比べても色の濃さに違いが見えます。
この明暗・色の濃さの違いが敵への視認性を上げ、遠方の敵を見分けやすいのはもちろんですが、インファイトの敵に対しても、背景とボディ色の差が出てわずかに目で追いやすくなります。
又、現状OLEDゲーミングモニターは、全てWQHD以上の解像度の為、そこまで体感は出来ませんが敵の輪郭がよりクッキリ表示されています。
色・明暗・輪郭が今までのモニターとは性能的に大きく変わるため、視覚への大々的なアプローチを行えるデバイスかと思います。

24インチ FHD VS 27インチ WQHD

大会で使用されている物や、一般的なFPS用のゲーミングモニターは基本的には24.5インチの物になります。
対して27インチのモニターは未だ、一部の海外ストリーマーくらいしか使用していません。(shivやtimmy等)

実際に使用してみてどうなのか

やはり27インチのモニターを同じ位置&距離に配置すると、「モニターデカくなったな」と感じるくらいにはサイズに違いがあります。
よく画面サイズが大きくなると、画面端から来る敵が視認しにくくなり、パフォーマンスが落ちると言います。
しかし3日も使えば正直慣れるので、あまり気にならない部分かと思います。

27インチに移行して個人的に使用していて気になったのは以下の4つです

・WEBブラウジングする際に、100%表示だと文字が小さく表示されるため、125~150%表示にしないといけない

・CODやBF等の5秒に1度くらいマップやHDを確認するゲームに関しては、マップ位置やHD部が画面端に寄るため、確認しにくくなる

・YouTubeやTwitchなどのFHDコンテンツは細かく見ると、1920×1080のモニターよりも僅かに荒く見えます。
・又、WQHDの画面をFHD表示設定にしても同様に画面が荒く見える

・FHD→WQHDに解像度が上がるため、若干のFPS値が低下する[10~30程]
※最近はゲームの際にFHDに変わる物も発表されている

まとめ

今回はPixioから初めて登場したOLEDモニターを紹介していきました。

27インチモニターを使うことが心配な方が多いかと思いますが、たいていの人は即慣れると思います。
部分的に気になる所があるので、そこだけ気を付けましょう。

結論、OLEDパネルは性能的に操作時のレスポンスが非常に高く、視認性も高いため敵に対してのストレスも発生しにくく、ゲーム体験の質が向上すると思います。
残像感も、IPS<TN=OLEDくらいの残像感になるので、価格を考えないのであればOLEDを購入することをおすすめします。

end

Pixio
PX277 OLEDMAX:¥119,980

目次